小論文対策 

名城大学教職センターでは、12月下旬から2月下旬にかけて 2、3、4年生及び既卒者を対象に、E-mailやFAXを活用した小論文講座を行います。<last update 2010/7/17>

1.登録方法

学務センター(教職担当窓口)に申し込みに行き、学科、学年、氏名、メールアドレスを登録します。
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自分の担当が誰になるかを確認します。(その際、教員のアドレスと研究室を確認します。基本的には事務で自動的に割り振られるが、希望があれば申し出ます。)
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担当教員が決まったらメールでアポをとり、一度研究室に訪問し、添削開始の意思を担当の教員に伝えます。

2.指導方法

担当教員から指示を受け、各自ワープロで小論文を書き、担当教員にメールに添付するか、またはFAXで送信します。(ワードか一太郎で送ること!)
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担当教員から返信後、再度書き直します。

以上のサイクルを繰り返し、ひとつのテーマに対して、最低2回は書き直してください。(できのいい小論文に関しては、1回で次のテーマに進んでも良いです。基本サイクルは一週間に1テーマ書けると良いです。)

ひとつのテーマが完了した段階で担当教員を訪問し、直接アドバイス、講評を受け、次回のテーマに関しての指示を受けてください。

これを繰り返し、2月中までに5個のテーマを書くようにしてください。

なお、県(EX:三重県など)において特徴のある小論文を出す場合は、(5つのテーマにこだわらず)自分でテーマを設定しても良いです。

5個のテーマが終わったら、担当教員に新しい課題をもらってください。


本システムは、基本的にはインターネットを利用して、好きな時間に好きな場所で小論文指導を受ける形をとっています。自分のペースで確実に5つのテーマを進めてください。この5つのテーマについて一通り書けば、小論文の基礎は出来上がると思います。
しかし、小論文の知識がまったくないまま書き始めるのは難しいので、自分で1冊、教員採用試験の小論文対策の本を購入して参考にしましょう。どの本がいいか分からない人は、教職センターの竹内(13号館311)か、学務センター教職事務に参考図書が一式そろっているので、一度見に来てください。その中で自分に一番あったものを購入すると良いでしょう。 家にE-mail環境がない場合は、手書き、FAXの小論文も受け付けます。各担当教員と相談して、自分に一番あった方法で進めてください。

3.小論文テーマ

(1)教師に望まれる資質とは何か、あなたの考えを述べよ。

(2)学校5日制により学力低下が懸念されている。この問題に対し、あなたの考えを述べよ。

(3)今日のすべての学校においては、「特色ある学校づくり」が求められている。あなたは一人の教員として、その要求にどう応えるか述べよ。

(4)これからの学校教育では従来の相対評価が改められて絶対評価が重視される。これに対し、あなたはどのように評価していくか述べよ。

(5)「教員免許更新制」についてあなたの考えを述べなさい。

(+5テーマ:余力のある人用)
(6)生徒を「ほめる」ということについてあなたの考えを述べよ。

(7)「いじめ」の指導について、あなたの考えを述べよ。

(8)自分が教える教科について、学ぶ意欲に欠ける生徒をどのように指導するか述べよ。

(9)あるデータによると、全国の小中高の生徒の半数弱が「なんでもないのにイライラする」と答えている。この結果について、あなたの意見を述べよ。

(10)最近の子どもの特徴を挙げ、それをふまえ、現在、学校教育で一番必要とされることはなにか、あなたの考えを述べよ。

<お勧め参考書>
・大阪教育図書「教員採用試験のための小論文」
・樋口裕一先生の小論文に関する本

4.一歩上に行くための参考評価基準

  小論文の採点官は、以下のことを考慮して評価しています。意識して書きましょう。

(1)文章について

(1000文字の中に、以下にあげたようなことが10個あれば、内容にかかわらず不合格になると思って間違いありません。)

誤字・脱字はないか、上手でなくてもいいが、丁寧な字で書いてあるか。
字数制限は守っているか。(指定文字数の95%以上は書く。越えてはダメ)
用語の間違い、文法的なミス(例:「ら」抜き表現など)はないか。
原稿用紙の正しい使い方はできているか。
「です・ます」調になっていないか。
「私」と表現するところを「僕・あたし」などと表現していないか。
一文が長すぎないか。
体言止めや比喩などの詩的、哲学的表現をしていないか。(小論文には凝った描写などは一切不要)
主述関係がきちんとしているか。(長い文章になればなるほど、主述関係がずれてくる。)


(2)内容について

◆テーマがしっかりとらえられているか。

資料やデータ、文章が与えられた場合、それらの資料の趣旨を読み取り、正しい問題提起ができるか。ここで、与えられた資料の趣旨を読み間違えると、ピントのずれた小論文になり、いくら内容がよくても評価は低くなる。ただし、教員採用試験においては与えられた資料に関して、趣旨がひとつ(答えがひとつ)ということではなく、受験者がそれらの資料から自由にテーマを設定し(趣旨を読み取り)、そのテーマに関して記述するという形式が多い。いずれにしても、与えられたテーマについて独自の切り口で問題提起できるかということが大事になってくる。

(例)「小学校における英語の必修化について述べよ。」というテーマが与えられた場合、単に必修化に対して「賛成」「反対」を述べるだけではなく、なぜこうしたことが叫ばれるのかといった社会的な背景などを考慮したうえで、「英語を小学校の必修にすることによって日本の英語教育は変わるのか」あるいは、「真の国際人になるために早期の英語教育は必要か」などといった自分なりに新たな課題を設定できるかが他人と一味違う小論文を書くポイントである。

◆与えられたテーマ(設定したテーマ)に対して自分の意見が述べられているか。

小論文とは、基本的に与えられたテーマに対して、自分の意見(Yes,No)を提示する文章である。たとえば、「ゆとり教育について述べよ」という課題に対して、ゆとり教育に対して思いついた意見を並べるのではなく、ゆとり教育に対して、自分はYesなのかNoなのかを理論立てて主張していくのが小論文であることをしっかり頭に入れておいてほしい。

◆論理的、客観的に述べてあるか。

自分が提示した意見に対して、なぜそのような主張をするのか、ということを論理的、客観的事実に基づいて述べているか。単なる独りよがりの内容になっていないか。

◆幅広い視野が見られるか。

教育には「これが一番」という正解はない。そうした意味で、様々な角度から問題をとらえ、柔軟な思考と幅広い観点で物事をとらえることができるか。

以上で書いてきた内容をふまえて、自分だったらどのような教育実践を行うかを具体的に述べているか。

結論の部分で自分の教育理念、目指すべき教師像、具体的な教育実践を入れると内容に厚みが出る。教員採用試験の小論文では必ずこの部分を入れる。

◆構成はしっかりしているか。

以上をふまえた、読みやすい構成になっているか。
よくある構成として、(起・承・転・結)の4部構成、(序・破・急)の3部構成が書きやすい。具体的な4部構成の例としては、

(ア)問題提起
(イ)意見提示
(ウ)展開
(エ)結論

などがある。

以下、もう一度簡潔に採点基準をまとめておくと、

(@)テーマの把握(正しくテーマを読み取っているか)
(A)表現力(主語・述語・誤字・脱字・字数制限)
(B)論旨(自分の主張)の妥当性(論理的、客観的であるか)
(C)具体性(自分が教師になったとき、具体的にどのような教育実践をするか述べる)
(D)視野の広さ、柔軟性、協調性(教師としてのバランスはどうか)

以上の5点です。後はとにかく読みやすい文にすること。そのためには、一文をできる限り短くし、主術関係を意識して書くことです。あと、できるだけ具体的な内容にし、抽象論にならないように気をつける。凝った表現、洒落た文体は一切必要なし。

とにかくひたすら  「書く」⇔「添削指導」の繰り返し   がんばってください。